大阪のAIセミナーを無料で受ける方法|公的機関の講座・研修メニュー一覧

2026-08-26 執筆: 今長 学(Exist Japan株式会社 代表取締役)

「AIセミナー 無料 大阪」で検索される方が増えています。

有料の研修を売っている当社が言うのも妙ですが、大阪には無料で受けられるAI・デジタル関連のセミナーや講座が実在します。 まずそちらを使ったほうがいい場面は確実にあります。

この記事では、大阪でAIセミナー・AI講座を無料(または低額)で受けられる場所を、運営主体ごとに整理します。そのうえで、無料で足りる場合と有料研修が必要になる場合の線引きをお伝えします。

なぜ大阪には無料のAI講座が多いのか

背景には産業構造があります。

大阪府には約26万社の中小企業があり、府内企業に占める割合は99.6%。企業等数は279,906で全国第2位、民営事業所数は469,446、そこで働く人は452万8,208人にのぼります。

出典:大阪府 中小企業振興基本条例ページ大阪府 令和3年経済センサス-活動調査(企業等)同(事業所)

1社1社に個別の支援を届けるのは現実的ではありません。だからセミナー形式で一度に多くの企業へ届けるやり方が発達した、という構図に見えます。受ける側にとっては、これは活用しない手がありません。

無料で受けられるAIセミナー・講座

1. OBDX(大阪デジタル・AI活用促進プロジェクト)の人材育成講座

名前に「AI」を掲げた、府の公式プロジェクトです。運営は公益財団法人大阪産業局。

無料相談窓口としての側面がよく知られていますが、セミナー形式の「デジタル・AI活用人材育成」講座も用意されています。

  • 費用:無料
  • 対象:デジタル・AIの業務活用を前向きに検討している中小企業
  • 相談窓口も併設:ITの専門家がオンラインで1時間程度、経営状況をヒアリングして課題を整理

セミナーで全体像をつかんでから、個別の相談窓口で自社の話をする。この2段構えができるのがOBDXの強みです。

公式:https://obdx.jp/

2. ソフト産業プラザ TEQS の先端技術セミナー

大阪市が設けた、**「IoT、ロボット、AI、ビッグデータ等の先端技術を活用したビジネスのサポート拠点」**です。

インキュベーションオフィスや3Dプリンター等の設備提供に加えて、先端技術セミナーを開催しています。5Gのオープンラボ「5G X LAB OSAKA」も併設。

  • 所在地:ATCビル ITM棟6階
  • 電話:06-6615-1000

新しい技術そのものを知りたい、他社が何をやっているのか見たい、という段階の方に向いています。

公式:https://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000437149.html

3. 大阪産業創造館 DX推進相談窓口

セミナーというより個別相談ですが、無料で専門家に質問できるという意味では講座を受けるより早い場面もあります。

  • 費用:無料
  • メール相談:24時間受付、原則2営業日以内に回答
  • 面談:完全予約制、1回60分程度
  • 扱う内容:ホームページ・ネットショップ活用、クラウドサービス導入、販売管理システム、予約管理システム、IoT化・AI導入、新規IT関連サービス立ち上げ

「このAIツール、うちに合いますか」程度の質問で構いません。創業者や個人事業主も対象です。

公式:https://www.sansokan.jp/akinai/dx-sodan/

4. 大阪産業技術研究所(ORIST)の技術相談+研修メニュー

大阪府立産業技術総合研究所と大阪市立工業研究所が統合して平成29年に発足した研究機関です。和泉センターと森之宮センターの2拠点。

  • 技術相談は無料
  • オーダーメード研修・レディメード研修という人材育成メニューあり(こちらは有料)

「レディメード研修」は既にメニューが組まれている研修、「オーダーメード研修」は自社の課題に合わせて組んでもらう研修です。製造技術そのものに関わるテーマなら、民間の研修より適切な場合があります。

公式:https://orist.jp/

5. 商工会議所という選択肢

地域の商工会議所も、DX・デジタル関連のセミナーや相談を扱っています。堺市の「中小企業デジタル化促進補助金」は、産業DX支援センターまたは堺商工会議所の支援を受けていることが申請の条件になっており、支援機関としての役割が制度に組み込まれています(堺市 公式ページ)。

セミナーの開催予定は時期によって変わりますので、お近くの商工会議所の公式サイトで直接ご確認ください。 本記事では個別の開催予定までは確認していません。

6. 大阪イノベーションハブ(OIH)

大阪市が2013年に設置したスタートアップ支援拠点で、年間約200回のイベント・プログラムを開催しています。

スタートアップ・新規事業寄りの内容が多く、既存事業の業務効率化を学ぶ場というより、新しい事業をどう立ち上げるかを扱う場です。少人数で事業を回している会社や、新規事業の担当者に向いています。

7. 大阪府DX推進パートナーズ(セミナーではありませんが)

セミナーではなくマッチングの仕組みですが、無料で使える公的サービスとして押さえておく価値があります。

121社が連携協定を結んで参画しており、企業が「お困りごとヒアリングシート」に課題を書いて提出すると、府の職員のヒアリングを経てパートナー企業から解決策の提案が届きます。

「課題は分かっているが、頼む相手が分からない」段階に向いています。

公式:https://www.pref.osaka.lg.jp/o110010/energy/dx/index.html

無料の講座で「足りる」ケース

ここまでご紹介した無料の講座・窓口で十分に目的を達成できるのは、次のような場合です。

| 状況 | おすすめの場所 | |---|---| | AIという言葉は聞くが、何ができるのか知らない | OBDXの人材育成講座、TEQSの先端技術セミナー | | 他社がどう使っているのか事例を知りたい | 大阪イノベーションハブ(OIH)のイベント・商工会議所のセミナー | | 使うツールを決めたいが判断がつかない | 大阪産業創造館 DX推進相談窓口(メール可) | | 自社の課題そのものが整理できていない | OBDX(オンライン1時間のヒアリング) | | 製造技術に関わる相談 | ORIST 技術相談(無料) | | 発注先を探したい | 大阪府DX推進パートナーズ(121社) |

「知る」「決める」「相談する」までは、無料で足ります。 費用をかける前に、まずここを使い切ってください。

有料の研修が必要になるケース

一方で、無料のセミナーでは扱いきれない領域があります。

1. 社員全員に手を動かさせたいとき

公開セミナーは1〜2名が代表で参加する形が普通です。そして戻ってきた1人が社内に広めようとして、たいてい止まります。「詳しい人が1人だけ」は、社内展開が失敗する最も多い原因です。

全社の底上げを目的にするなら、自社向けの研修で複数名を同時に育てる必要があります。

2. 自社の書類・自社の業務でやりたいとき

公開セミナーはサンプルデータで進みます。ところが実務では「うちの見積書はこの形式」「この取引先だけ書式が違う」という調整が必ず入ります。

自社の実物を持ち込んで、その場で処理させるところまでやらないと、翌日から使える状態にはなりません。

3. 定着まで面倒を見てほしいとき

セミナーは受けた日がゴールですが、業務が変わるのはその後です。「使い始めたが、この使い方で合っているのか」という段階の伴走は、単発のセミナーの守備範囲外になります。

4. 日程・内容を自社都合で決めたいとき

公的機関のセミナーは開催時期が決まっています。繁忙期と重なれば参加できません。自社の都合に合わせるなら、自社向けの研修になります。

無料と有料の使い分け(結論)

順番はこうです。

  1. OBDXやTEQSの無料セミナーで全体像をつかむ(費用ゼロ)
  2. 大阪産業創造館やOBDXの無料相談窓口で、自社の課題を整理する(費用ゼロ)
  3. やることが決まったら、自社向けの研修で社員に手を動かさせる(ここから有料)
  4. 定着段階は伴走型の支援を検討する

1と2を飛ばして3から始めるのは、もったいない使い方です。 無料の窓口は課題整理まで面倒を見てくれます。

当社のAI講座・研修について

当社(Exist Japan株式会社)は、企業向けの生成AI・AIエージェント研修を提供しています。上の順番でいえば、3以降を担当する立場です。

  • 標準3時間、うち2時間はハンズオン
  • 御社の業務に合わせて事例・演習をカスタマイズ
  • 研修で使ったプロンプトはすべてお渡し
  • パソコン初心者でも受講可能
  • 料金:10名まで16.5万円/11〜50名 22万円/51名以上 27.5万円(いずれも税込)

AI講座はオンライン開催が基本です。 対面をご希望の場合は大阪府内へ出張いたします(講師は大分から伺うため、出張費は実費を事前にお見積りいたします)。

講師の今長 学(Exist Japan株式会社 代表取締役)は、生成AI研修 受講者累計500名以上、登壇200回以上の実績があります。

定着段階には、社内にAI活用の推進役を育てるAI顧問(週1回90分×6ヶ月・月額33万円税別)もご用意しています。

なお、研修費用には人材開発支援助成金(厚生労働省・窓口は大阪労働局助成金センター)や、中小企業デジタル化・AI導入支援事業(旧IT導入補助金/導入研修がオプションで対象)が使える場合があります。人材開発支援助成金は訓練開始前に計画届が必要ですので、日程を決める前にご確認ください。

まとめ

大阪でAIセミナーを無料で受ける方法は、確かにあります。

  • OBDX:AI・デジタル活用の人材育成講座+無料相談(オンライン1時間)
  • ソフト産業プラザTEQS:先端技術セミナー(IoT・ロボット・AI・ビッグデータ)
  • 大阪産業創造館 DX推進相談窓口:無料・メール相談は原則2営業日以内に回答
  • ORIST:技術相談は無料(有料の研修メニューもあり)
  • 大阪イノベーションハブ(OIH):年間約200回のイベント・プログラム(新規事業寄り)
  • 商工会議所:DX関連のセミナー・支援(堺商工会議所は堺市補助金の支援機関)
  • 大阪府DX推進パートナーズ:121社とのマッチング

まずはここを使い切ってください。そのうえで「社員全員に手を動かさせたい」「自社の書類でやりたい」段になったときに、当社にもご相談いただければと思います。


※本記事の制度内容は2026年8月26日時点で各公式ページに掲載されていた内容です。要件・金額・期限は変更されることがありますので、申請前に必ず公式ページでご確認ください。当社は補助金の申請代行を行っておりません。

今長 学(いまなが まなぶ)の顔写真

この記事の著者: 今長 学(いまなが まなぶ)

Exist Japan株式会社 代表取締役。経産省認定 経営革新等認定支援機関、大分県中小企業アドバイザー。生成AIビジネス活用研修 受講者累計500名以上、登壇200回以上。中小企業のAI活用とマーケティングを支援。→ プロフィール詳細

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